あんこつが教える「おいしく食べるためのパン保存法」 | あんこつ情報局

あんこつが教える「おいしく食べるためのパン保存法」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「おいしく食べるためのパン保存法」

みなさんこんにちは、あんこつです。

前回・前々回で外国産・国産強力粉の解説をお伝えいたしました。

今回はパンの保存方法について解説してみたいと思います。

作ったパンや買ってきたパンはすぐに食べればおいしいのは当たり前ですが、余ったパンをどのようにすれば次の日などに食べられるか?解説していきたいと思います。

スポンサードリンク

常温保存は次の日まで

作りすぎたり買いすぎてしまったパンが余ってしまった時にどのように保存しておこうかな?と悩むことがあると思います。でも、次の日までに食べ切れるのであれば常温での保存で十分です。ただ、パンは乾燥しないように密閉して保存しましょう。空気に触れると乾燥し劣化しますので注意が必要です。

 

冷蔵庫での保存はやめましょう

パンを作る際の強力粉にはグルテンとでんぷんが多く含まれており、この2つの成分がパンのおいしさを決めていますね。

でんぷんが劣化してしまう温度は0℃から4℃といわれており、この温度はまさに冷蔵庫内の温度と一緒です。水分が蒸発しないように密閉していてもでんぷんの劣化が進みやすい温度ですので冷蔵庫内での保存はやめましょう。また、グルテンもでんぷんと同じく水分が蒸発するので硬くなりますので注意してください。



おすすめは冷凍庫で保存

先程も解説いたしましたが、パンを保存するポイントはでんぷんの劣化を遅くすることと水分の蒸発を防ぐことです。そして、でんぷんの劣化は温度によって変わってきます。でんぷんは0℃から4℃の温度範囲では劣化しやすく、0℃を下回ってくると劣化のスピードが緩やかになることがわかっています。

スポンサードリンク

家庭にある冷凍室はもちろん0℃以下ですのででんぷんの劣化が遅くなります。マイナス18度以下が冷凍庫の一般的温度ですのでパンを密封して水分の蒸発を防ぐ施しを行ない冷凍庫で保存すればいいでしょう。冷凍庫に保存しても少しずつは劣化しますので1か月以内には食べるようにしましょう。

 

長期保存ができないパン

パンの中でも生クリームを使用していたり、野菜・果物を使用している菓子パンや惣菜パン。それからデニッシュ系のパンは冷凍保存には向いていません。なるべく早く食べきるようにしましょう。

生クリームを使用しているパンは解凍した際に生クリームの水分と油脂が分離してしまうとまずくなります。

惣菜パンの具材によっては水分の多い具材を使用しています。水分が多い具材を冷凍すると水分の体積が凍ったことにより増えてしまい具材の組織が壊れます。また、デニッシュ系のパンも水分が多く惣菜パンと同様の理由でそれぞれ冷凍する前と後では風味や食感が損なわれます。保存をするのではなく、買い過ぎ・作りすぎに注意して、2日くらいで食べ切れるようにしましょう。



まとめ

みなさんいかがでしたか。

パンは出来立てが一番おいしく、時間が経てばだんだん風味や食感が悪くなってしまいます。買い過ぎたり作り過ぎたりしたら仕方ありませんができれば2日で食べ切れるようにしましょう。

残ってしまったら今日の解説を思い出して保存してみてください。

次回もパン作りに役立つ情報を解説していきます。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

あんこつ。

 

パン・お菓子作りの材料・器具専門店【TOMIZ(富澤商店)】

 

 

 

 

スポンサードリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。