
二十四節季(春夏秋冬を更に24等分してそれぞれ名称を付けた暦の上での季節のこと)の一つである「芒種」。読み方は「ぼうしゅ」と読み、24節季の第9番目のことを言います。
「芒種」には「種」という字が入ってるので農作物に関係しているようなイメージがありますが、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか。
今回は、芒種の意味や時期について調べてみました。
芒種はいつ?
芒種は5月の節にあたり、太陽黄経が75度のときで、旧暦では4月末から5月上旬、新暦では6月6日か7日に始まり、夏至 の6月21日か 22日の前日までにあたります。
ちなみに、2018年の芒種は6月6日になります。
芒種は、梅雨入りするころにあたり、今まで清々しい初夏の季節から蒸し暑さを感じる季節に移る頃になります。
芒種の意味は?
芒種とは稲や麦などの穂が出る穀物の種を蒔く”という意味で、特に「芒」(のき)の意味は稲や麦などのイネ科の植物の小穂(しょうすい)を構成する鱗片状の先端にある棘状の突起のことを言い、この芒を持つ植物の種を蒔く時期に適していることを言います。
この時期に種をまき始め、だんだんと農家が忙しくなっていきます。
芒種を掘り下げると?
二十四節気をさらに細かく分けた七十二候(二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のこと)で言うと芒種の初候は「螳螂生」(とうろう しょうず)で、螳螂(カマキリ)が生まれ出ることを表し、次候は「腐草為蛍」(くされたるくさほたるとなる)で、腐った草が蒸れ蛍になることを表し、末候は「梅子黄」(うめのみきばむ)で梅の実が黄ばんで熟すことを表しています。
6月上旬から毎年、梅の出荷が始まりますが6月中旬のこの時期の梅を使用して梅干しや梅酒を作るとおいしく作れるのではないでしょうか。
まとめ
みなさんいかがでしたか?
芒種とは、私たちの食生活に欠かすことのできない稲や麦の種をまく時期ということで大事な時期を迎えようとしています。しかしながら、現代の種まきは少し早いようですが、種まきとは別に、梅雨の季節がそろそろ来るという目安になっているようです。農家の皆さんにとっては秋に向けて休みなしの時期が続きますが、是非、丹精込めた良い作物を作っていただき、秋には豊作となって私たちの口においしいお米をたくさん運んでいただきたいと思います。
二十四節季・七十二候は農家の皆さんをはじめ、昔の生活には無くてはならない教えだったのですね。