
あんこつが中学生のころ、友人と乗合船に乗って真冬の寒い中、平べったい魚を釣りに行ったことを思い出します。仕掛けのおもりを海底に「トントン」と叩いていると「ブルブル」と強いアタリが!。リールを巻いて海面に出てきた魚は「鰈」(カレイ)です。刺身や煮つけがおいしい白身の魚ですね。
魚へんに「枼」と書く鰈(カレイ)。「葉」に似た感じなので見た目でも葉っぱのように平らなイメージが湧いてきます。
今回は“カレイ”がどんな由来で「鰈」の漢字になったのか調べてみましたので、興味のある方は是非、一緒に見ていきましょう。
“カレイ”「鰈」の漢字の由来は?
鰈の「枼」は、「うすいきふだ」「薄っぺらい」「木の葉のように平ら」の意味による由来があります。
現在では鰈(カレイ)と鮃(ヒラメ)と別々の漢字を使用していますが、昔は区別がなく、比目魚(ヒモクギョ)と表していました。
なぜ、“カレイ”と呼ぶの?
“カレイ”の名前の由来には諸説ありますが2つの説が有力になります。
●中国の伝説によると、鰈(カレイ)はもともと両面が黒かったのが2つに裂けてしまったもので目のある方が裂けてなくなってしまった片身を探して泳いでいるという話があり、片割魚(カタワレイオ)と呼ばれ、この読みが由来したもの。
●朝鮮半島近海でよく取れる魚「カラエイ」に由来して、呼び方が変化して“カレイ”と呼ばれるようになった。
鰈(カレイ)の特徴
鰈(カレイ)は、カレイ目カレイ科の属する魚で、淡水と海水の混じった汽水に生息している種もあり、世界では100種近くが確認されていて温帯から寒帯にかけて分布されています。ちなみに日本近海にはおよそ40種が分布しており、真鰈(マガレイ)・真子鰈(マコガレイ)・石鰈(イシガレイ)が有名ですね。
「左ヒラメに右カレイ」という言葉をご存じだと思いますが、カレイはお腹を下にして右側に目がありますが、ヌマガレイは目が左側にありますので、全てがこの言葉に当てはまるとは限りませんのでご注意ください。
日本での鰈(カレイ)の都道府県別漁獲量(2016年)
●1位北海道 20,619トン
●2位宮城県 3,804トン
●3位島根県 2,952トン
まとめ
鰈(カレイ)の漢字の由来はいかがでしたか?
あんこつだったら鰈(カレイ)の魚の形から、魚へんに「葉」で良いのではないかと思ってしまいますが、「枼」(薄っぺらい)が付けられているのはなるほど、漢字は奥が深いなと思ってしまいました。
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